ポズナニでゆるくシティブレイク


「いくぞ!」
 
子供たちが成人してから
巣立ちのあと残された母の喪失感はハンパなく
これから夫と二人だけの時間が増えることに唖然としたけど
夫婦二人で楽しもう!ってことで
時折夫婦二人旅行をやってます。
 
そんなわけで今まで、
常夏のカナリア諸島とか、オーロラ見に厳寒のノルウェーとか行ったけど
近場のプチ旅行、ディスカバー ポーランドもいいよ!
 
ってことで
今回はポズナニ、ワルシャワから西へ300km 位のところへ、電車で行きました。
 
電車で眠りこけたらそのままベルリンまで行っちゃうぞ~
 
電車がいいんだよ~。
荷物も最低限のものしかもっていかないし、車に頼らない。
夫婦の会話も増える(?)
 
一人一つ、MAKIMAKIのバックパック、夏だしこれだけで十分!

7月17日18日の一泊二日、
街中を自転車で走り回るアクティブな濃い週末。
 
ポズナニは、自転車フレンドリーな街。
シティバイクが充実している。
チャイルドシートつきの自転車もある。ワルシャワではまだ見たことない。
市長さんも、自転車で職場に通っているそうです。
 
こういうステーションがそこここにあってアプリで起動します。
なんでこういうの、ハイテク日本に普及しないのかね。
 
 
自転車だ~いすき!
車のように、街の空気を隔てる壁がなくて、街と一つになれる感覚。
徒歩だと遠くまでいけないところにも行ける。
 
前もってルートなど決めず、気の向くままに行こうってことで
駅を降りたらすぐ目の前にあったシティバイクのステーションで自転車を借り
走っていったら、王宮 Zamek Cecarskiがあって、
「ポズナニのデザイン展」と書いてあるから、気になって入ってみました。
 

 
ポズナニは、中世のポーランド王国の最初の首都としてしられてるけど、
家具づくりなども盛んな街だった。

あるある、私が好きな感じの、PRL(共産主義下ポーランド)時代の家具が。
 

 
片方だけ緑が粋な感じの椅子 デザイン:Jolanta Usalewicz Owsian (1987)


高さを変えることのできる本棚  デザイン:Rajmund Teofil Hałas (1959)
 
机にもなる化粧台 Edmund Węcławski (1950)

 
それから、独立広場 Plac Wolności へ
きもちいい噴水モニュメントと戯れる。
 

 
白いまるまるタイルもかわいくない?

次は「ポズナニの門」Brama Poznania ICHOTという歴史博物館へ。
川のほとりに建てられた現代建築が、トンネルのような橋で、古い建築とつながっている。
素晴らしいコンセプト。
 
 
 入口になっているガラスをはめた部分は街を貫くヴァルタ川のようでもあり、
 
その「隙間」からちょうどポーランド最古のカトリック聖堂が見えるようになっている。
心にくい演出だね!

 
ヘッドフォンをもらって、説明を聞きながら、歴史に関する展示を見て回ります。
とってもインタラクティブ。
橋を渡って外に出てからも、その場その場のいろいろな説明が聞こえる仕組み。
そうやって、ポーランド最古のカトリック聖堂まで行って、説明を聞きながら帰ってきます。
 
中のカフェめし、おいしかったよ~
 
 
 炎天下、自転車でぐんぐん!
 
カヤックの選手権の行われるマルタ湖Jezioro Maltańskie もぐるりと一周。
夕飯はオールドタウンでギリシャ料理。
道行く人々を眺めながら、空の下でディナー。
 

市庁横にある色とりどりのおうち、16世紀にはここが市場だったんだって

彫ってある模様が可愛すぎて、一つ一つ見てたらそれだけで一日過ぎちゃうよ
 
この3連窓すごくない?中から見たらどんな感じなんだろう、住んでみたいな~
 
夜はヴァルタ川のほとりを散歩、
川のほとりにあるKontener Artでカクテル飲みながらコンサート聞く。
アクティブな熟年夫婦の休日って感じ。 
 
 水面を渡る風が気持ちいい~!やっぱ川だいすき!

一泊だけなので、ホテルはいいとこを。
ていうか、一晩だって泊るところって大切。
今回はここを選びました。 ブティックホテル、おしゃれです。
 

 
一つ一つの部屋に世界の町の名前がついていて、それそれその町をインスピレーションにしたインテリアになってて全然違う。遊び心いっぱいで楽しい!
今度はどの部屋に泊まろうかな~って、リピートしたくなるし。  

部屋のドアも全部違う。
奥の部屋はきっと「KYOTO」か「TOKYO」であろう。

 私たちが泊った部屋は、フィンランドのRovaniemiという町の名前がついていました。北欧っぽいよね。
 
 
水色など寒色系、銀のトナカイさんの頭、フェイクファーのもこもこ感がそういう感じを醸し出してる。小物類も何気にこってるよね~
バスルーム、スタイリッシュでさりげなくて、使い心地もよかった(この点私すごくこだわる人。)
 

到着後、部屋に入って一休みのいいタイミングで、
ひんやり冷えた自家製ワインをもってきてくれましたよ!

朝ごはんも手作り感満載、野菜と果物いっぱい。
朝からプロセッコだし!
 
ショウガがきいた自家製「ビタミンショット」
塩コショウ入れも普通じゃない
 
二日目は朝ゆっくりしてからチェックアウト、
オールドタウンの市庁の時計台のもとへ、
正午になったら、屋上にラッパ吹きさんが現れて、時計台から2頭のヤギさんの模型が出てくるんです。
16世紀から続くこの1日一回の素朴なイベントを見に、たくさんの人が集まっていましたよ。
 
ソーシャルディスタンスはどこへ。

 
 
おいしいアイスクリーム屋さんやおしゃれなカフェもいっぱい!

それから向かったのは、Stary Browar 古いビール工場に作られたショッピングモール。
日曜日だからお店は閉まってるし、買い物しようとは思わないけど、
ギャラリーがあったり、寝転んでゆったりできる芝生が広がっていたり
いいかんじ。
 

CDジャケット展やってました。

木陰で一杯!
 
そして長年絶対行きたい!と夢見ていた場所、
和風カフェ「ハッパトマメ」へ!

 
 
日本人ショウタ君とポーランド人マルチン君という若い男の子二人でやってる。
まったく素人なんですよ、と言ってますが、
なんのなんの!
 
掘りごたつ風!

現代の数寄者たち、ポーランドに現る

 
大福もちはおいしくてきれいで、季節のフルーツなども上手に使ってある。
予告して行ったら、全種類私たちにってとっておいてくれたんですよ(涙)
すぐに売り切れちゃうらしい。
 
抹茶アイスクリーム、こだわりの抹茶できちんと手作り、濃くておいしすぎ!
 

ロゴやイラストなどグラフィックもセンスあって、
内装も、わびさび感あって、細かいところまで心がこもっていて、
一期一会のすてきな時間がとても自然にゆったり流れている。
あっぱれです!
街を流れるヴァルタ川のゆったり感が
現代の茶室のようなこの和の空間に自然な感じで凝縮されてるようでした。
 


ポズナニを自転車で走りながら
「温故知新」という言葉が何度も浮かんだよ。
 
現代建築や現代美術のオブジェが 歴史的建造物の間に出没して
すてきなハーモニーを生んでいる。

 
長い紙を折ったようなこういう形が、ICHOTのロゴにもなってたけど、
古都ポズナニを発展させてきたヴァルタ川の流れと
中世から綿々と現代へ続く時間の流れを
ヴィジュアライズしてるのかなあ。

 
金融、ハイテク関係の会社のオフィスビル
Bałtyk (デザイン設計:MVRDVスタジオ、オランダ)が
アートと教育関係の会社のオフィスが入っている19世紀の建物に寄り添うように立っている。頭のない人も立っている。(「無名の人」作:Magdalena Abakanowicz)

二つの建物の間はアートスペース Przystań sztuki 、いろんなイベントや展覧会もやってるそう。

オフィスビルの下の柱は、現代のトーテムポール群。
(作:Alicja Biała, Iwo Borkowicz)

ポズナニ、また行きたいな!
今度は違う季節に。
でもやっぱり、電車&自転車かな。
 
ポズナニの地図、ここに限らずだけど、観光客用のが一番わかりやすい





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