カヌーで川下り!
ポーランドで過ごす夏休みのなかで、いちばん好きなことと言ったらコレ、カヌーで川下り!
森や野原の中を縫って曲がって流れる小さな川を、ひたすら漕いでいくときいつも、ポーランドに住んでてよかったな!ってしみじみ思う。
なんでこんなに好きなのか、って考えたら
もちろん、自然が好き、特に川が好きなんだけど、
ひたすら体を動かしてるのが好きで、
それによって目の前の景色が刻々と変わっていくのが好きで、
それによって川の流れと一つになれるのが好き。
だから、海も好きだけど、目の前の景色はそう変わらないし、一つのところにいるのは、ちょっと苦痛に感じてしまう。
同じカヤックでも、湖はつまらないの。
それと、周りに人がいないってことも大切。
時々同じように川下りしてる人とすれちがったりはするけど、
水の流れる音と、鳥のさえずる声しかしない、静けさの中に身をゆだねるのが好きなんだ。
しかし、今回の川下りはちょっと特別。
娘の彼氏とその両親をお誘いしました!こうやって共に過ごして寝泊まりするのは初めて。
初めての一緒の旅が、川下り、っていうのもいいかもね。
去年ほんとは彼らとグルジアに一緒に行くはずが、コロナで行けなくなっちゃったので。(これもちょっとかわったチョイスだったかもね。)
川下りビギナーだというので、一応ちゃんとしたキャンピングを前もって調べておいていきました。
ほんとは、行き当たりばったりで泊るとこ決めて、それもトイレもシャワーもないようなところが、個人的には好きなんだけどね。
ということで、今回の川下り
メンバー:私、夫、娘、娘の彼氏とその両親
日程:2021年7月30日出発、8月2日帰宅(3泊4日)
場所:Tuchola (ポーランド北部) Brda川中流
川下りした距離:約41㎞
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ポーランドの川が一目でわかる地図、みっけ!Brda川はどこでしょう?
ほかにもいろんな川行ったなあ。一番なじみのある川はもちろん、ワルシャワを南北に流れるWisła川ですが。
ポーランド川下りやってみたいけどまだ、という人用に。
まず、予約したレンタル会社のベースまで行って、自家用車はそこの駐車場に置かせてもらい、レンタル会社の車でカヌーごと目的地(出発点)に連れて行ってもらいます。数日後目的地(終着点)に着いたら会社に電話、同じ車で迎えに来てくれて、カヌーごとベースまで連れて帰ってくれます。とてもスムーズです。
今回の全行程、拡大地図で。
1日目、Rytelから出発、約10㎞、Żukowo近くの キャンプ場 Zielony wiatrまで
2日目、約10㎞、Wodziwodaのキャンプ場 W Wodziwodzieまで
3日目、約13㎞、 Wymysłowo (Gołąbek とTucholaの間くらい)のキャンプ場 Dworek Wymysłowoまで
4日目、約8㎞、終点Rudzki Mostまで
地図に緑で塗ってあるTucholski国立公園の自然保護区を流れるBrda川をずっといく、とてもきれいなコースです。難しくないので初めての人にもおすすめ。
出発!
3日以上のキャンピングには、カヤックより大きめのカナディアンカヌーがよいです。特に、食料補給できる店があるかどうかわからないような場所に行く場合、飲料水からコンロから食料から持参しなきゃなので、かなり荷物が多くなる。細身のカヤックでは入りきらない。ただ、カヤックのように、船体がクローズドデッキではないので、荷物は厳重に防水加工のバッグなどに入れる必要があります。
それと、カヤックみたいにすいすいスピードは出ない。パドルもカヤックのようなダブルブレード(水掻き)ではなくて、片方だけのシングル。左右時々換えて漕ぐけど、フォワードとバックの連係プレーがより大切です。ここで、パートナーとの関係とか、家庭の事情とかが、見えてきたりしてしまいますw
1日目は、まずその連係プレーに慣れるまで四苦八苦。
うちみたいに、ダンナが私の無茶な漕ぎ方や方向音痴に慣れていて黙ってそれを受け入れコントロールしてくれる場合は、見た目、非常に平穏です。
都会の雑踏や携帯に支配される日常から、突然自然の懐にどっぷり入るので、結構ショック大きい。ネットとかないとこほとんどだから、わずらわされなくていいよね。
自然保護区だと、このように 強風などで倒れた木とか、そのままになってるので、それが障害物となっていい味だしてくれてます。
一日中漕ぎまくるので、肩甲骨ばっちし、はがれるし、姿勢も良くなる!
こんな古い橋が出現したり。
休憩タイムは、川で泳いだり、草むらで用を足したり、ずっと座ったままなので、足ものばしましょう!
1日目の宿泊地、Zielony wiatr
お店はないけど、簡単なものを食べられるバーがありました。でも、うちらは、自分たちでちゃんと料理しましたよ。
カヌーは陸に上げたら、ちゃんときれいにして、お疲れさま、と言ってひっくり返しといてあげましょう!
一日中カヌーを漕いで、目的地に着いたからって休んじゃいけない!すぐにテントをはらなくちゃ。ご飯作りも並行して。
水面には、水がきれいなところにしか生えないこんな植物がいっぱい。
沢潟 オモダカ strzałka wodna
河骨 コウホネ grążel żółty (水に生える植物の名前、漢字の読み方、難しくない?)
川べりには野生のミントがいっぱい生えてるので、採ってミントティーにして夜飲みます。
たくさんのトンボが飛びかってます。特に小さめで瑠璃色のハグロトンボ、świtezianka błyszcząca がたくさん!
交尾中のくっついてる子たち!ハート形になってるのも見たよ!
写真撮れなかったので、ネットからきれいな写真を。
娘たちはこんなロマンチックなところにテントを張りました。若い恋人たちっていいなあ~!つか、若いっていいなあ。。。
キャンプ場 W Wodziwodzieは大きくて週末のせいもあり人が多く、深夜まで大騒ぎしたりしてる非常識な人たちもいて、ちょっとうるさかった。やっぱり小さくて何もないとこのほうが静かでいいな。
3日目はちょっと曇り空、小雨も降ったりやんだり。でも暑くなくて気持ちいい!
起きてすぐの日課、ヨガ&ストレッチの自分会場、毎日こんなところでできたらいいのに!
母は若い恋人たちの背中に向かって、花を手向けます。ずっとこれから一緒に、人生のボートを漕いでいってね、ってw
1日目、2日目が難易度低なら、3日目は難易度中、難関続き!
どこをどうやって通るのか!?というところがいくつも出てきます。
倒れた木の下を背をかがめてぺっちゃんこになって通ったり、
急カーブできない大きなカヌーを何とか操って、水中や水面に倒れている木の間を縫って通り抜ける。バランス崩して傾いて浸水したり、下手すれば、ぶつかってひっくり返ってしまいます!流れが急なところも要注意!
両岸から木が何本も倒れているところで、一隻ひっくり返りそうになり、少し浸水してしまいました。でもそんなハプニングが楽しいんですが!
あっという間の4日間でした。
数年前は、トイレもシャワーもないキャンプ場ばかりを回って、2週間も川下りしたりもしてたので、今回そういう意味ではちょっと物足りない感じ。
でも、こんなインテンシブな数日を一緒に過ごして、娘の彼氏とその両親と、 おかげで家族のようになれました! また行こうね!
もっともっと、ポーランドの川を流れてみたいです!
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